CDJ19/20 青春の振り返りと進み、センチとロックなひと時をもたらす「Base Ball Bear」
もっとも青春感を出せるバンド、それがBase Ball Bear(敬称略)。ボーカル兼ギターの小出祐介が一言で言ったら天才肌だが、どこまでも心の奥に刺さるストイックさがあって、作り出した楽曲が甘酸っぱさとやさしさと共存して、時にものすごく疾走感をもたらしてくる。
いわゆる「バンドB」にとって、この日のCDJとGALAXY STAGEもある意味因縁のステージに間違いない。なにせよ影響を受けたと公言してるNUMBER GIRLと同じ会場で対バンしているだと。
そんな中に、最初のナンバー「17才」が響く。17才でNUMBER GIRLを見て、それからバンド結成した。それらを思いを込めたの選曲だろう。そのあとの「ドラマチック」、「いまは僕の目を見て」が一気に世界観を展開して、客席を魅了した。
小出が「NUMBER GIRLがいる世界線でライブをするとは…今日は楽しみだけど、怖いです。」、「同じ時代で活動してきたバンドたちが解散したり休止したりもあったけど、僕たちはこれからも活動していく。」と語り、今回のステージはいつもよりエモさが漂う。
「Stairway Generation」のイントロが引き出すと、会場が一気に沸騰させた。限界まで走っていく。誰しも青春があって、その代表は人か物か、あるいはなんらかの出来事か。Base Ball Bearの音楽を聞くと、みんなが元気になると同時に、かつての自分を思い出す。そして、思い出すだけでなく、前へと導いてくれる。ラストナンバー「Cross Words」が新曲をやることが、まさにそのニュアンスだと思われる。
Base Ball Bearは青春バンドの一言で片付けるのはよくない。よくないけどあえて言いたい。思いを巡らせる最高のステージ最高でした。ありがとう。
1.17才
2.ドラマチック
3.いまは僕の目を見て
4.changes
5.十字架You and I
6.Stairway Generation
7.Cross Words